2007/01/23  火山の島々であるハワイ諸島。東にあるほど新しい火山とされており、最東端のハワイ島には、今も真っ赤な熔岩を噴出している活動中の活火山だ。ハワイ島中央部にはマウナケア山(標高4,205 m)と マウナロア山(標高4,169 m)があり、キラウエア山(標高1,234 m)は高さでは低いが、今も山の裂け目からは柔らかな熔岩が流れ出している。最近では1982年の噴火が新しい。
ボルケーノ・ハウスジャガー・ミュージアムハレマウマウ・クレーターケアナカコイ・クレーターサーストン・ラバ・チューブ
※上の地図内をクリックしてみてください。

   

        

「ハワイで火山にニアミス」

危ない危ない!「ハワイで火山に近よりすぎちゃった」のでこの始末。火の粉を浴びて、Tシャツはボロボロ。

こんなジョークで、本当に焦がしてボロボロのシャッが売られていた。

早速購入。さて何処で着て、みんなを驚かせようか。

マニ・ナウ・ガーデンを出て約1時間、ほぼ直線に近いなだらかな坂を上り詰めると、火口近くただ1軒のホテル「ボルケーノ・ハウス」に到着。

ここは150年以上の歴史がある歴史的ホテル。火山の眺望は最高、といっても我々は昼食だけ。

混雑していたので、食事を後にして、先に売店を物色することにする。

ここで見つけたのが、上の段、右端のTシャッだ。まさにここにしか売っていない。

1口メモ

日本の火山は、富士山のようなきれいな形をしている火山が多く、成層火山と言われる。ハワイの火山は、マグマの粘りが小さく、中央の火口や、山腹の割れ目から大量の溶岩を吹き出して流れ出す柔らかい熔岩によってできる盾状火山である。

日本人は、このことを知ってハワイの火山を見ると、理解しやすいかもしれない。

下写真右の山はなだらかだが、ハワイで2番目に高いマウナ・ロア(標高4169m)

ボルケーノハウスから、Aの方向のキラウエア・カルデラ全景。

これを一周する道路がクレーター・リム・ロード。これから一周する。

食堂の窓からもこの景色は広がっていたが、食後に裏庭に出て撮影した。

右後方に雄大にどっしりと横たわっている山が標高4,169 mのマウナロア山だ。富士山よりも高い。なだらかな稜線は、盾状火山の特徴だ。

今登ってきた道路が、ほぼ直線で登り続けてきたことも、頷けるのではないだろうか。

 


目の前に広がるのがキラウエア・カルデラ。カルデラの大きさは5km×3km。ここからの左右が短径3kmである。カルデラの床は平坦で、中央奥に見える円形のくぼみが直径1kmのハレマウマウ(Halemaumau)だ。
ボルケーノ・ハウスから、時計の反対回りにクレイター・リム・ロードを回って25分ほど進むとジャガー・ミュージアムに到着する。(上の写真参照)
ここは、最初にキラウエア火山を観測始めたトーマス・A・ジャガー博士の名が付けられている。彼は「ハワイ火山観測所」(すぐ脇にあるが公開されていない。)を作り、地震計を備えて火山の観測を始めた。ミュージアムには、火山に関する珍しいものがたくさん陳列されていた。

入口

絶滅の危機にあるハワイ州の鳥ネネの保護が呼びかけられている。

目の前にキラウエア・カルデラが見えてきた。



マウスを写真に重ねると、「火の
神ペレ」ならぬ、「女神」が現れます。

トーマス・A・ジャガーミュージアムから、Bの方向のキラウエア・カルデラ全景とハレマウマウ火口。


地下から大量のマグマが一度に噴き出て、そこが陥没してこのカルデラができた。


火の神ペレが住むと信じられているハレマウマウ・クレーター。パネルは爆発当時の写真。

ミュージアム内の火の神ペレ想像図。

同じ場所で振り返ると、マウナロアが悠然と横たわっている。

到着したときは晴れていて、パネルの写真のように見えていたのに、ミュージアムを見学後はこのように、雲が出てしまった。

ジャガー博物館より15分ほどでハレマウマウに到着。ハレマウマウ火口から、Cの方向に見たハレマウマウ。ハワイ諸島は火山の島。火の女神ペレへの信仰は厚い。その昔はタヒチから来て、ニイハウ島に住んでいたが、火山がカウアイ・オアフ・マウイと東南に進むにつれ移動して、現在は最も活動期にあるハワイ島に移った。その中でもキラウエアは最も新しく、その火口であるこのハレマウマウ・クレーターに今は住んでいると伝えられ、今でもハワイの人々が供えた花が途絶えることなく飾られている。


15分ほどでハレマウマウ到着 どの島でもチャーターしたバスは、POLYNESIANだった。

いよいよこの活動を続ける噴火口に近づく。やや足場は良くないが、徒歩10分もかからない近間だ。現地ガイドから、日本の男性はどうせ言ってもやらないけれど、こういうところでは女性に手を携えてしっかりガードて歩いてください、ときつい指導(?)を受けた。

言うことをきちんと聞いて守ったのは、私だけだったように思う。

 

進むに従って、陥没した噴火口が少しずつ見えてくる。

 

ハレマウマウ

長径約5キロに及ぶ巨大なキラウエア・カルデラには、 いくつもの噴火口が点在する。今ももくもくと白い水蒸気や硫黄などの火山ガスを吹き上げている。

南西の端にある直径約1キロメートルの火口がハレマウマウ・クレーターだ。

ここにレイと歌、そしてフラとジンが好きな火の女神「ペレ」が住んでいると言われていて、ハワイ人の信仰の中心となっている。

↓先ほどまで、ここにマウナロアが見えていたが、白い雲に覆われてしまった。火口は月世界を思わせる風景だ。             

ぎりぎりに建てられた柵に近寄り、背伸びして火口の手前を覗こうと試みるが、見られなかった。

今でも90mの高さがあるが、 1924年の噴火では、深さ410mにもなったそうだ。

 

熔岩が黒いのは、新しい熔岩の証拠。底が平らで日本のようにすり鉢状ではなく、水たまりがないのも、ハワイの噴火口の特徴だ。

 

←背中にハレマウマウを背負うようにしてたち、前の方向撮影すると、所々で白い噴煙をあげている。これはほとんどが水蒸気なので、危険はないそうだが、いくらか硫黄の臭いがした。

いかにも生きていることが伝わってきて、不気味である。

この方向には、近くにキラウエアの山頂という小さな標識が立っているそうだが、周りは平坦地に近く、なかなか気がつかないらしい。もちろん挑戦もしなかった。

ハレマウマウからサーストン・ラバ・チューブに向かう途中、5分くらい走ったD地点から様々な熔岩流の痕跡、そして数分行くと、キラウエアより古いケアナカコイ・クレーターを窓から見ることができる。走るバス内からの撮影のため、映像は的を得ていないが、一帯の情景を想像することはできる。


黒い熔岩は、新しい熔岩。玄武岩の熔岩で、温度が高く柔らかいために、このように流れる。


 この色の熔岩は、左の黒いものより古い。

ケアナカコイ・クレーター

車内より
これから15分くらいで、次の目的地、サーストン・ラバ・チューブだ。それでキラウエア・カルデラを一周したことになる。