サロベツ国立公園で日没を迎え、ひたすら沿岸道路の南下を続ける。

羽幌町到着は、すでに真っ暗であった。

店が数軒並んだ、中心部らしきところに出たので、名寄に置き忘れてきた歯磨きを購入するために、薬局に立ち寄った。

歯磨きの値段が、これほどピンからキリまであることに驚いた。あと数日で名寄の姉から札幌の姉に届けられると言うことなので、一番安いものを196円で購入した。普段何気なく使っている歯磨きだが・・・。

羽幌町は、天売島・焼尻島の玄関口であると同時に、昔は炭坑で栄えた街でもある。

旅館の主人の話では、羽幌炭坑の最盛期には、3万人が働いていたという。

天売島は、ウミガラスの鳴き声から、「オロロン鳥」と呼ばれ、4万羽のウミガラスがいたと言われるが、ここ数年孵化数は0が続き、今では絶滅危惧種に指定されている。

これらの影響で、客も半減している。

メイン通りと裏通りの間を保有するこの旅館は、かなり大きかったことがわかるが、今はリニューアルして、やや縮小しながらも清潔な旅館になっていた。

フロントの上には、旅館のモットーが掲げられている。

台所から接待・清掃まで、ご夫婦だけでやっているが、このモットーは、親切な応対によく現れていた。

最盛期のホテルを忍ばせる丸美旅館。 フロントにはこのホテルのモットーが。

この旅館のオーナーには、小学生の女の子がいて、吹奏楽をやっていると聞いた。

すかさず話に入っていくと、何年か前に全国大会出場しているという。

 

半信半疑であったが、北海道から帰ってからインターネットで調べると本当だった。
   羽幌中学校

すごい! 脱帽!

朝食 お勝手に入ってご主人と談笑。

天売島に行く交通手段はフェリーだけ。

この時期(10月から)は、日に1便の運行のために、日帰りの観光はできないとのことだった。

またオロロン鳥は、絶滅寸前。島に渡っても見られないだろうとの何とも寂しい話だった。

このフェリーターミナルに、人影はもちろん人の気配すらなく、閑散としていた。

オロロン鳥がたくさんいた時を象徴するこのモニュメントも、あまりにも寂しげだった。

 
世界のバラ334種、2000株のバラが咲き誇る「はぼろバラ園」がある。   大勢の観光客を迎えていたオロロン鳥のモニュメント。
羽幌港脇の高台から見るフェリー桟橋と羽幌港 左が天売島、右が焼尻島 小平・留萌に向かう天売国道