小樽〜稚内間を結ぶ広域観光ルート「日本海オロロンライン」

その中継点の小平町の鰊番屋「旧花田家番屋」は、このルートの目玉観光場所だ。

この日は幸い観光客が少なく、ゆったりと見学ができた。

思ったより大きな建物に、鰊最盛期の頃の活況が伝わってきた。

「旧花田家番屋」

 この豪壮な建物は、日本最北端の国指定重要文化財であり、現存する鰊番屋としては道内最大規模。

 最盛期には全国から集まったヤン衆、船大工など200人余りの人々が、ここで過酷な漁労に疲れた体を癒していた。  

銀鱗が海を染めると言われたほど、産卵期の鰊が大群で本道の西海岸に押し寄せた時の番屋である。

前浜一帯には、ヤン衆が歌う沖揚音頭が響き渡り、もっこ背負いの人たちで沸き返っていた。

左側に残るこの建物は、道の駅として使われている。 昭和46年の重要文化財の指定とともに花田家番屋を買収し、1億9千万円の費用と、3年の歳月をかけて解体、修復を行った「旧花田家番屋」の全景。 中央玄関口。ここから中に入る。

左手から見た生活空間

玄関入ると、右中央には広い土間が広がり、三つのいろりがあって、大勢の人が参会出来るようになっていた。

右手から見た生活空間

このいろりを取り囲むようにして、周りに寝所や台所・物置などの部屋が配置されていた。
入って左、写真では奥の障子部分に、隆盛を誇った親方の雄大な居住部分があって、奥に広がっている。 奥が出稼ぎ漁夫「ヤン衆」の寝台(ねだい)。二段に分けられている。
物置には、当時を偲ぶたくさんの漁具や屋根ふき用のマサなどが保存されている。
建物の裏手方面には、臼や蒸籠、釜土やお勝手用品の置き場などが配置されていた。

この番屋の入口にいたウグイス嬢。

とても気さくでおもしろかったが、わざわざ浜言葉で話してくれたので、とても荒く、でも親しみを持って話が出来た。

栃木弁よりはるかに上だ。

でもそれが返って鰊番屋の雰囲気にふさわしく、当時を演出しているようにさえ聞こえた。

付録

この脇に公衆トイレが設置されているが、大変立派できれいだった。

近くにある知的障害者の施設のメンバー男女8人が、若い女性教師といっしょに清掃に当たっていた。

聞くところに寄ると毎日の日課として奉仕しているという。

頭が下がった。

お陰で超きれいなトイレで用を済ますことができた。

本当にありがとう。