今回の旅行で、最も写真に残せなかったところと言うとこの「雄冬岬」だ。

雄冬港は、この道路が開通するまでは、唯一の交通機関である船の発着地であった。

陸の孤島はこのことからこのように呼ばれていた。

険しさはほとんどがトンネルの連続であることからも容易に想像出来る。

陸の孤島

札幌市から日本海側を通り、留萌市にぬける幹線道路が国道231号線。

しかし、浜益〜留萌間の海岸線は、暑寒別連山が海に落ち込み、その覆いかぶさるような断崖に陸路の行く手を阻まれ、久しく「幻の国道」と呼ばれていた。

長い間「幻の国道」と呼ばれていたこのあたりは切り立った断崖部分に道路を作る大変な難工事で、十勝の「黄金道路」よりお金がかかったということでこの名前がついた。

 

今もう一度行ってみたいというと、この街道だろうか。
詳しいホームページがあるので紹介しておきたい。国道231号線  コースが札幌からになっているので、私とちょうど逆であるので注意。

増毛の中心を抜けると、岩老地区。ここに岩尾温泉がある。道路から少し山を登ったところだ。ひなびた温泉を期待していたのに、2003年に町営として改築され、誠に近代的な新しい建物にがっかりした。途中で逢った老人に聞くと、高いからよした方がいい、と親切(?)な案内(500円だった。)。脇の急な道の先には、数軒人家が見えたのであがってみる。これが恐怖の体験につながる。あまりにも急な崖で、前の人家で行き止まりになってしまったのだ。細い道は車の方向転換するスペースもない。バックするよりは、と意を決して狭い道でUターンすることにした。危険を感じたので、家内に外から誘導するように素知らぬふりで言って車から降ろし、必死の切り返しを続ける。数十センチ毎の切り返しを繰り返して、無事終了した時は手はもちろん、背中まで汗びっしょり。でも素知らぬふりをして家内を再び乗車させて、登ってきた道を引き返した。

雄冬岬に展望台があることを発見。これは舗装の楽々コースだった。

少し登ると、山の上に展望台が見えてきた。

予想したより高いので、一瞬ひるんだが、道幅が広くよく整備されていたので、あがってみることにした。

 

 

やっと駐車場に着いたものの、展望台はまだまだ先。
階段を上り、やっと展望台に着いたが、人っ子一人なし。
雄大な眺めを撮影しようと思って、重大なミスに気がついた。

愛用のデジカメがない。車の中に忘れてしまったのだ。せっかく上った階段を下りて取りに行く勇気がなく、家内か担当していた高性能デジタルビデオカメラに頼ることにした。

以下3列の写真はビデオカメラで撮影したスチール写真である。

まむしに注意と表示された鉄製階段を、200段以上はあったと思うが、やっと登り切り、さらに展望台に入って3階まで上り詰めると、そこには素晴らしく雄大な日本海が静かに横たわっていた。来た甲斐のある絶景だった。
左手には雄冬を陸の孤島にしていた断崖絶壁の一部が見える。 眼下には今登ってきた道路と雄冬の全景が見える。 右手増毛町方面もこのように海に迫り出している。

道路開通前、陸の孤島雄冬の唯一の交通手段は、船でこの港にはいるしか方法がなかった。

 


雄冬港の全景

山側はこのような山岳地帯で、道路を作る資材を運ぶ道すらなかったという。
尾崎さんご夫婦と記念撮影。

遅れて一組の若い夫婦が展望台にあがってきた。(上の段右端の写真)

横浜から来たというさわやかな新婚夫婦(?)。多分。

はつらつとしたいかにも二人の青春時代を謳歌している好感度抜群のカップルだった。


尾崎聡さんは、携帯電話で使用するソフトウェアのプログラマーで、これまでにスキーをするために数回北海道へ来ているという。

倅と同種の職業とあって、しかも年頃も同じようで、持ち合わせていた煎餅をあげて、楽しい旅を続けるように話して別れた。

その時の屈託のない笑顔が忘れられない。

尾崎さん、無事でお帰りですか。

メールを楽しみにしています。


雄冬港から札幌方面を望む。

すぐに増毛町から浜益区(2005年厚田村と石狩市に編入し、浜益村区域は、石狩市の地域自治区「浜益区」となった。)に入り、これから交通の難所だったところを何本ものトンネルで抜けることになる。

 


厚田付近からは、快適な沿岸道路「石狩国道」をドライブし、札幌・小樽へと向かう。