夕方4:40、函館ハリストス正教会に到着した。

すでに夕闇が迫っていた。

狭い路地を一回りしてみたが、駐車場が見つからない。

隣の幼稚園の門の前に1台停車できるスペースがあったので、園内は暗く人影もなかったので、無断で駐車させて頂いた。

函館山直下の緩やかな斜面の部分に位置していて、函館港が眼前に広がる。

函館ハリストス正教会

ちょっと聞き慣れないハリストスとは、キリストのロシア語発音である。

つまりロシアが深く関係しているこの教会は、外観は、漆喰塗仕上げの白壁と緑色銅板屋根の、美しい聖堂である。ロシア・ビザンチン様式で、大変美しい。

日本最古のギリシア正教会の聖堂で、日本ハリストス正教会の発祥の地である。

1858年(安政5)ロシア領事館付司祭イオアン師が箱館に着任した時から、その歴史が始まる。

ハリストス正教会について

江戸時代末期の1858年(安政5年)に、キリスト教が国禁下にあった。

日本ではじめてギリシャ正教がロシアの司祭ニコライによって伝えられ、ロシア領事館付属聖堂として建てられた。

その後、領事館の廃止で日本最初の聖堂として正教会に移管された。

この教会は、1907年(明治40年)の大火で焼失したが、 1916年(大正5年)に再建された。

昭和61年(1986)から63年の3か年にわたり総工費2億円をかけて、創建当時の姿への復元修理が行われた。

白と緑の鮮やかなロシア風ビザンチン様式の優雅な建物である。

市民からは鐘の音がガンガン鳴ることからガンガン寺と呼ばれている。

夜は綺麗にライトアップされている。

夜の帳が迫っていて、周辺は暗くなっていたが、ライトアップにより聖堂の白壁が浮き出て、一際美しさを放っていた。

中庭には赤・白・黄色など、いろいろな色のバラがたくさん咲いていた。

(下写真)
正面から入って、ぐるっと回って下の西側の入口に来た時に、ちょうどPM5時になり、鐘楼の鐘が時を告げ始めた。その音は、想像していた音色を悠に上回って、まさに「ガンガン」響き渡る感じであった。聖堂の愛称が「ガンガン寺」と呼ばれていることがよくわかる。

(下右写真)
司祭の住居が一角にあった。いかにも平屋の質素な建物だったが、風格を感じるのは不思議である。

鐘楼が鳴り響いている間聴き入った。音は大きいがなかなかいい音だ。しかし近く住む人にとっては、時折「公害」の声も聞こえそうだ。立ち止まって聴いていたが、意外と長い。

やっと鳴り終わり、再び静かな時がやってきた。時計を見るとPM5:05。つまり5分間鳴り響いたことになる。一日何回かは知らないが、毎日となると・・・。

門を出て、車のそばまで来た時に携帯電話が鳴った。誰だろう。一瞬顔を見合わして、電話に出ると懐かしさ隣人の原子さんからだった。いつ帰るかわからないとは話をしてきたが、あまりにも連絡がないのが心配になり、電話をくれたと言うことだった。自分たちの楽しみに酔ってしまい、連絡もせず心配をおかけたことに恥ずかしく思い、心の底からお詫びした。こんなに心配してくれる人がいるありがたさを深く心に刻み、ご夫婦の優しさがうれしく、沸き上がってくる熱いものを感じた。ありがとうございます。