いつもの通り寄り道が多くて、室蘭市内のホテルを予約するのも遅くなってしまった。

北海道の民宿ホテル満載の本を開き、室蘭市内で格安のホテルを探す。

そして見つけたこのホテル。一歩踏み入れた時から室内の様子が明らかにこれまでと異なる。

入口で丁重に迎え入れてくれたフロントの方は、身なりから応対・言葉遣いまで、一流ホテルの支配人を思わせる品格に溢れていた。

もしかするとオーナーかと思った彼だが、このホテルの夜警が専門の従業員で、この時間からは一人になり、フロントから案内・接待まで、館内業務のすべてを担当しているのだそうだ。

このホテルのオーナーは、古美術収集が趣味で、それらを飾っておくスペースとしても、このホテルを経営していることがわかった。

本日は、ほとんどお客がいないようで、我々は、海を眺められるこのホテルで最上級という部屋を使わせてくれた。

 

入館の手続きを済ませ、ロビーを見回すと、狭いながらかなりの高級品らしい美術品が陳列されているのがまず目につく。

ミロのビーナスを眺めながらの入浴はギリシャ旅行の気分だ。

お風呂は大理石。湯船の脇にはたくさんの美術品が並び、ゆっくり鑑賞しながら、一人主人になった気持ちで、優雅な気分で湯に浸ることができた。

この洗い場も気に入った。洗っている時も隣のお客に迷惑かからないように、半透明のしきりが設けられていたのだ。

食堂に行くと、周りの壁はやはりたくさんの絵画や古美術品が並べられていて、とても優雅な気分で食事をすることができた。

ついたては、かなり古い年代のものであることは、色のくすみ具合からも察することができる。

朝起きて、窓から外を眺めると、昨日と変わって晴れ渡った太平洋が見えた。

洋上はわずかに白波が立っていて、今日も風が強いことが分かった。

この先は函館の方向で、きょうはかすんでいるが、駒ヶ岳や恵山まで見えるそうで、そのロケーションの良さは自慢の一つだそうだ。

 

昨晩は予約が遅かったので食事は用意できないということだったが、到着してからいろいろ話をしていると、カレーライスが余っているので自由に食べてもいいとの話。

もとより好きなカレーライス。セルフなので山盛りにしてご馳走になった。

 

 

朝は納豆に卵・昆布の佃煮にみそ汁だったが、なぜかおいしかった。

これもセルフだが、コーヒーがとてもおいしかった。

出発前にロビーで一休み。TVでは守屋氏の国会喚問に動くニュースが報じられていた。

チェックアウトの手続きまでお会いしたホテルの方はこの方唯一人だった。

玄関先での記念写真のシャッターを快く切ってくださった。