魚町1番地地区に入ると打ち上げられた漁船と完全倒壊した瓦礫が混在した風景が続く。

道路の凹凸も激しく、浜のメイン通りも走ることがやっとだった。

   

コンビニか何かのお店だったんだろうか。

廃墟と化した建物には、数日前までの賑わいが想像できない。

   
この船も、海に戻されるでもなく、打ち上げられたまま寂しそうにひっそりと横たわっていた。
   

安全で新鮮な魚を食べるには、氷は必須。

ここの氷は、海水を浄化したものを使っているそうで、それを造る施設が後ろの塔だ。

一日も早くフル回転を願いたい。

   
建物の造りから判断すると、搬送するトラックへの積み込みをするところのように見えるが、わからない。
   

なぜ防波堤に巨大タンクが・・・。

改めて津波の力の強さが思い知らされる。

   
埠頭から見る景色は、一瞬にして一変してしまったという。
   

近寄って確認できたのはカニだったが、サンマや鯖など漁港で水揚げされた多くの魚類だった。

現場は、倉庫から運び出された物を満載してひっきりなしにダンプやトラックがやってくるので、加工組合の役員の方が立哨していたが、その方に車発着の合間に話を聞くことが出来た。

   

埠頭には、津波にあって乗り捨てられたままになっている車も、処理されることなく放置されていた。

現場の忙しさや混乱ぶりがわかるようだ。

   

 

 

 

 

 

石巻漁港を訪問したことのある人には、このブルーの建物は記憶にあるに違いない。

その向こうには観光に訪れた人たちの休憩や食事の場所に利用されていた大きな食堂がしっかり建っていた。しかし写真のような道路であり、これ以上近づくことは諦めた。

   
左の写真と同じ場所で撮影した。
   
左上の写真と似通った写真だが、まったく別の船だ。
   

石巻市魚町一番地の通りを西に向かって撮影した。

後方のクレーンは大型サルベージ船。実は石巻所属の大型サルベージ船はなく、他から持ってきたとのこと。

とにかく港の復活のための活躍を期待したい。

   

事務所らしき建物に漁船が横付けになっているという不思議な光景。

都会ならば立派なモニュメントになるところだが、・・・。

   

1個のオイルタンクは完全に倒れて横たわっている。

手前に映っている黒いゴミの山は、実は倉庫から運び出された加工食品の腐敗したものだった。

海洋投棄のため分別を待って積み上げられている。

   

埠頭では、各倉庫から集められたものが積み上げられ、200人に上る人が選別に当たっていた。

聞いてみると各倉庫の職員や解雇された従業員・急遽雇用されたアルバイト員たちだそうだ。

あまりにもの悪臭のため、体調を崩す人も多いらしい。

   
埠頭の反対側、つまり北側にも、これから処理を待つたくさんの海産物が積み上げられていた。
   

強烈な悪臭に耐えて作業を見守る中、次から次へと際限なくトラックで運び込まれてきた。

これらの作業で選り分けられた腐敗した海産物は、船で外洋に運ばれ投棄されるのだそうだ。

漁師や海の幸に生きてきた関係者たちの無念の思いを察すると、気の毒としか言いようがない。

2011.03.11 東北地方太平洋沖地震
   私の目が見た  の記録です
       
石巻市魚町と石巻漁港    
 

石巻市内を横断するように398号線を走った後、旧北上川に沿って石巻湾に向かう。目的は石巻漁港だ。類似した石巻港があるがこちらは工業中心とした港であり、漁業を中心とした石巻漁港に向かう。

 湾に近づくとそこは魚町だ。すでに漁港独特の臭いが鼻を覆う。すさまじく破壊された街が目に入ってくる。陸上に打ち上げられて横たわる漁船と、崩れ落ちた倉庫群とが同じ視野に入り、一体は完全に廃墟と化している。激しい津波に襲われながらも鉄骨を剥き出しにしてかろうじて建っている建物にも人影はない。初めて訪問した我々には、ここはどういう街だったのか想像が出来ない。湾に沿った県道240号線を走ってみるが、非常に広い幅を持った道路ながら、あちらこちらと陥没による段差があり、水たまりになっていて、ゆっくり走るのがやっとだ。さらに最南端の魚町一番地に車を走らせると、突然海鳥の大群に出会う。その埠頭には大勢の集団がうごめいている。巨大な冷凍倉庫群から集められた加工のための食品群を海洋投棄するためだ。段ボールや発泡スチロールなど投棄による海を汚染させないための選別作業を、毎日アルバイトを高額で採用してその作業が続けられていた。雄に5万トンを越えるそうだが、総力あげて取り組んでいるものの終息の見通しはついていない。すでに腐敗が始まっており、その異臭のすごさはことばで表すことが出来ない。数日で梅雨が到来する。その後の夏季の暑さも近づいている。感染症の防止のためにも急がれる。

       
名取市内から集積された被災品 閖上小学校校庭と3階よりの眺望 閖上小学校校舎内 名取市内と閖上小中学校全景
  石巻市魚町    
石巻市内通過で見た惨状   石巻市渡波小学校避難所 我が家の被災