のあゆみ

「第46回定期演奏会」

第46回定演プロ
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第46回、特筆すべきは顧問の交代ではないだろうか。生徒たちは昨年の延長上で考えていたはずだが適わなかった。

新たな顧問はまだ吹奏楽部の指導経験はなかった。

誰もに戸惑いの出発だった。しかし藤中魂は一致団結してこの難局に立ち向かい、ここに例年通りの定期演奏会開催にこぎ着けたのである。

育成会は声援を惜しまず、OB会も部員の指導や会場の準備に労を惜しまなかった。学校側の協力もこれまでにない積極的なものだった。

かくして空は雲一つない秋晴れとなり、わずかに色づき始めた山々は、薄い白雪を抱いて白化粧してそびえる高原山の勇姿に見守られて、例年通りの開演にこぎ着けた。

開演に先立ち正面玄関前で催されたウェルカムコンサートは、いきいきとした藤中サウンドを高らかに響かせて、折しもこの地を訪れている観光客まで引き寄せて、玄関前はこれまでにない聴衆でふくれあがり、いやがおうにもこれから開演される演奏会の気運を盛り上げた。

 

第46回定演
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独特のスタイルが踏襲されている進行案内は二人とも熱心で理解のある親たちの子であることから、落ち着きのある案内ぶりは終始演奏会の雰囲気を高め、部員たちの力を発揮させるにふさわしい中学生らしい真摯で好感にあふれたものだった。

第1部では、やはり1年間精魂傾けて練習してきた曲が光っていた。余裕に満ちた好演は、聴くものの心を引きつけていた。

第2部では恒例の「先輩とともに」。顧問の交代で心配されていたが、若い新任の顧問はそれを吹き飛ばして、自分より年配の人もたくさん含む楽員をものの見事に指揮して、世代を超えた息の合った演奏で盛り上げた。

出演が心配されていた福井先生は、若干足の不自由が目についたものの、最後まで頑張って指揮を執られていた。

福井先生にバトンをタッチして演奏した「ヘイ・ジュード」では、これまでにない試みが行われた。
新顧問の関塚先生がチェロリストであることから、急遽福井先生の配慮でチェロの挿入により、過去の定期演奏会で初の吹奏楽と弦とのコラボが実現したのである。しかも関塚先生のソロも急遽挿入したとは思えない見事な好演で、その美しい音に会場全体が静まりかえった。

第3部は部員のはち切れんばかりのパフォーマンスにより、これでもかといわんばかりの盛り上がりを見せたパワフルなものだった。まるで若さからあふれる欲求をすべて出し尽くしているような迫力に満ちたものだった。

プログラムを見ると今年の部員数はわずか22名。美術部からの応援出演を受けての補強も大変息が合っていて、一体になりきっていたことがまた特筆すべきことであろう。