シリーズ ハイキング 鬼怒沼


標高2039m

山上の楽園・高山植物の宝庫

栃木に住んで45年。耳に慣れた鬼怒川であるが、初めてその源流を訪れた。2039mにあるこの湿原鬼怒沼は、栃木県の最も秘境である奥鬼怒四湯の日光沢温泉からさらに登り、群馬県との県境に位置する。日本で最高地の高層湿原と言われ、日光国立公園特別保護地区の特別天然記念物に指定されている。南北720m東西410m面積13.4ha周囲4kmの湿原には、大小47個の池塘が四季の移り変わりとともに、変化に富んだ姿を見せる。周りはオオシラビソなどの森林に囲まれていて、山上の楽園と呼ぶにふさわし風景である。

このハイキング、実は昨年「降雪のため」断念した田代山の湿原探索が目的だった。ところが下記写真最初の1枚のように今回も「降雪のため」交通止め。ええっまだ8月真っ最中というのに。実はこの標識は土呂部の入り口で撮影したが、全く信ずることが出来ず、何かの間違いだろうと予定通り進行した。ところが川俣への分岐点でどちらも交通止め。やむなく引き返すしかなかった。湯西川から入る方法、福島から舘岩に入る方法が検討されたが、その何れも断念し、川俣から鬼怒沼へのルート変更となった。

一般の人の2倍の時間を要したが、これが私の限界なのかも知れない。この日も急な岩場や雨で流された山道で、杖は用意して行ったものの家内の肩を借りたり、手で支えてもらわなければ到底登れなかった。さらに原子さんの奥さんには再三手で引っ張り上げてもらった。原子さんには終始後ろから体勢に注視して頂き、危険なところでは補助して頂くなど、皆さんに安全のためにたくさんの配慮をいただいた。このような援助なくしては達成できなかった今回の登山である。お陰で「山上の楽園」をこの目で見ることが出来た。いい記念になった。幸せ一杯である。改めて皆さんに心から感謝したい。

コース

5:06出発→ 5:36コンビニで朝食購入→6:05栗山食販 小雨くもり→6:25通行止めのため引き返し→7:36女夫淵温泉→奥鬼怒歩道→7:57加仁湯→ 8:03加仁湯発→8:05日光沢温泉→ おさおと橋→ノシ滝→ ヒナタオソロシの滝展望台入り口→ 9:25オロオソロシの→ 10:00休憩→ 10:23休憩→ 11:40鬼怒沼 昼食 霧発生→ 12:00鬼怒沼散策→12:45奥鬼怒出発帰途へ→ 16:40日光沢温泉到着→ 17:30川俣温泉上人一休の湯→ 19:30帰着

その他の散策地

川俣温泉 上人一休の湯

8月なのに「降雪による通行止」。

外の気温が、山に来たとはいえ、どんどん上がっている中で、この看板は信じられない。そのまま進行。

しかし、その情報は正しかった。


右の群馬県舘岩村に向かう道路は遮断機が下りたまま。右の川俣線も交通止め。

6:25 進路選択は戻るのみ。

奥鬼怒温泉郷手前にあった、道路脇の狭いわずかな空き地に駐車していよいよ出発。

すぐに奥鬼怒四湯の加仁湯温泉が見えてきた。

加仁湯温泉脇の登山道にはいるとすぐに奥鬼怒歩道の案内板が表れた。

道には鬼怒沼方向を示すとかにも素朴な手作りの案内板。

山では時折、このような私製の表示板が、初めての登山客に大きな勇気を与えてくれる。

       

数分で日光沢温泉到着。

写真左側には部屋の増築中、右側本館(?)には、泊まり客がいるようだ。

鬼怒沼に向かうには、ここ奥鬼怒4湯に宿泊し、ここを起点にしないとよほどの健脚でない限り厳しいらしい。

正面建物をくぐり抜けて登山道に入る。

建物の下をくぐり抜けていよいよ本日の登山開始だ。

男体山に登るときの、二荒山神社登山口にある鳥居のようだ。

500mくらい登ると「ノシ滝」がひっそりと。 「ヒナタオソロシの滝」は通過。 この脇から右写真のような風景が見える。

鬼怒沼に行く途中にあるオロオソロシの滝展望台から向かい側の山肌を流れ落ちて行くのが見える。

ヒナタオソロシの滝と向かい合っている位置だ。

この意味は、ヒナタは日向のことであり、オロは日陰を意味する方言。
ヒナタオソロシは南向き、オロオソロシは北向きで、この2つが向かい合っている。

 

 

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鬼怒沼と奥鬼怒温泉を結ぶ3.7kmの登山道のあちこちに、このような案内板があった。

急に視界が開け鬼怒沼は目前。 鬼怒沼入り口。 尾瀬ヶ原よりも600mも高い。 なんとも味のある看板だ。

鬼怒沼に入って、すぐに目に飛び込んでくる風景。

今までの登山の疲れが一瞬にして吹き飛ぶ瞬間だ。

右後方が鬼怒沼山2141m。

鬼怒沼の中心にある案内表示板。

左に行くと日光沢温泉に戻り、右に行くと群馬県大清水に向かう。

標高は2039メートル。

鬼怒沼は、短い夏を迎えてたくさんの花々が一面に咲き乱れ、そこは「山上の楽園」の名にふさわしい、澄み切った空気の花畑だった。


 
1 イワウチワ(落花後)  2 イワショウブ 3 チングルマ 4 5 ムラサキタカネアオヤギソウ(?) 6 サワラン 7 タテヤマリンドウ  
 
8 9 マルバノモウセンゴケ 10 スギバミズゴケ 11 ホロムイソウ 12 コバギボウシ 13 キンコウカ 14 ヒメシャクナゲ  
上の名前で、違っていたり空欄の花名がお分かりの方は、こちらにお知らせください。
 

案内頂いた原子さんご夫妻。
いつも余裕あふれるご夫妻。
さっそうとポーズを決める家内。
くたびれ果てたおじいちゃん。
鬼怒沼唯一の避難小屋 群馬県側に抜ける登山道の入り口。鬼怒沼の最北端に当たる。 林の向こうから再び林にはいる。
大清水に抜けて尾瀬沼へ向かうが、ある程度の経験がないと難しいらしい。
後方は根名草山、右に奥白根山が見えるはずが雲の中。
平成18年8月19日