シリーズ ハイキング 切込湖・刈込湖・涸沼

数日前に霜が降りたことが報じられた戦場ヶ原は、この日の朝も一面に霜が降りていた。見学してからあまりの寒さから震え上がり、重ね着をして、さらにジャンパーを着込んだ。
湯元に着くと外気温はちょうど零度を示していた。先制パンチを受けたが、幸い空は雲一つ無く晴れ上がり、きょうのハイキングは快適に出来そうだ。
このコースが「湯元光徳線歩道」と言うことを登り始めて知った。総延長7.7kmのこのコースは、出発地・到着地の湯元・光徳牧場の双方が路線バス停車駅になっているという交通の便の良さから人気があるという。

戦場ヶ原から北に見えるのが三岳・みつだけ・1945mである。溶岩ド-ムの地形を持つこの火山の形成期にせき止められて形成されたのが湯ノ湖、蓼ノ湖、切込湖、刈込湖、涸沼である。言うならば今回はこの五湖をめぐって裾野を一回りするハイキングコースである。

切込湖・刈込湖の名の由来は、日光開山の祖、勝道上人が大蛇を討伐したという伝説にある。

コース

自宅出発5:10→日光戦場ヶ原三本松茶屋→湯元出発6:37→菱ノ湖(たでのうみ)→小峠7:55→苅込湖9:03→切込湖10:12→涸沼着10:57昼食→涸沼発11:55→奥鬼怒林道(山王林道)12:25→光徳牧場着13:53→光徳牧場発14:05→都合により自宅へ急行

 

戦場ヶ原は、真っ白に霜が降り立ち、

秋を楽しませていた花々も、寒そうに身を寄せ合っていた。

案内表示板にも、霜が斑点のように凍り付いて、あたかも自然の模様のように楽しませていた。

 

車の外気温は、ちょうど零度を示している。

寒さに身を震わせながら、湯元の市営駐車場で支度を調える。

 

すぐ先が湯の湖の温泉が噴き出しているところだ。温泉神社境内の木道を渡り

ここから切込湖・苅込湖を経由して光徳牧場まで7.7kmハイキングのスタートだ。

中央にわずかに水面をのぞかせているのが蓼ノ湖(たでのうみ)だ。かなり下方に見えるためにほとんど立ち寄る人もいないようだ。

変わった名に、その由来を調べてみたが、今もって分からない。知っている方、教えてください。

湯元と刈込湖の中間に位置する小峠。

湖畔を散歩する原子夫妻。

 

一人たたずむ女の子。感傷に浸っているのかな?

風の音しか聞こえない刈込湖はまさに神秘そのもの。

遠方の山は太郎山だ。その手前が山王帽子山。

刈り込み湖の湖畔に立つと、左奥から水の音がするので行ってみると、湿地帯があり、その先からはこんこんと水がわき出ていた。

刈込湖
中央の暗い穴から大量の水が湧き出している。

小峠で、背中に子供背負って追い抜いていった親娘が湖を眺めていた。

洒落たシャンペングラスを手にして二人で乾杯していた。その姿に親娘の深い愛情が感じられたので、お断りして後ろから写真を撮らせ立て頂いた。

母親はまもなく出産のため、昨日浅草から自然と触れ合うために出かけてきたと言う。

↑刈込湖の脇の山には、紅葉が見られた。

刈込湖(左)と切込湖(右)の両湖はこのように繋がっている。この両湖には不思議なことに水の流れる沢がない。多分地下に吸い込まれているようだ。。

この一帯は長細い米粒のような葉のコメツガが多く、自然保護地域となっている。

マツヤニから出す香りで「木の香り」がする、と案内には書いてあったが・・・。

 

コメツガの松ポックリ。

↑ 切込湖

刈込湖を過ぎてしばらく歩くと平らな林に入り、その合間に山王帽子山が見えてくる。

 

原子さん撮影

←←

林の向こうに涸沼が見えてくる。

ここまで来ると山王帽子山を遮るものはない。

 

真ん中の涸れたもの同士(?)で記念撮影。

涸沼では、紅葉が普通と逆に、山の下の方から色づき始める。これはすり鉢状の地形のため、冷気が低いところに集まり、底の方の温度が低くなるためである。
涸沼全景。後方左の山は於呂倶羅山(2020m) オロとは日陰、クラとは岩場を意味する。右手の山は山王帽子山(2077m)。
その間を奥鬼怒林道(山王林道)が通っており、川俣温泉へと道は続く。

涸沼の展望台の前にあるズミの木は、後方の山の紅葉に先駆けて。このようにすっかり秋の装いであった。

上の写真の解説の通りの現象を味わうことが出来た。

 

上の写真の風景に感動しながらの涸沼食事は、空いっぱいの青空と無風にも恵まれて、秋の一日を満喫できた。

写真をクリックすると大きくなります。

湯元まで4.6kmのこの地点は、光徳まで3.1km。山王林道に出るまでの0.8kmはかなりの急坂だ。このコースではこの部分が長く、変化に乏しい歩きとなる。

 

腹一杯ながら重い足を引きずって最後のがんばりに挑戦だ。

後方に、涸沼の展望台が見える。

最後の急坂に挑戦し始めたときだった。

携帯電話に着信を知らせるメロディがながれる。

 

携帯電話の威力に驚く。

登り切って林道に出たところの標識だ。

この湯元は、光徳牧場経由の距離だ。原子さんが先に下山して、湯元まで車を取りに行ってくれたので、我々は予定通り光徳まで歩くことになる。有り難い。

残り約2.2km。

光徳牧場入り口
平成18年9月25日