吹 奏 太 郎  
    第13号  2000.2.11発行    
  発行者:栃木県吹奏楽連盟広報部   発行責任者:手塚 豊
 
 
        昇竜
                    栃木県吹奏楽連盟理事長   手塚 豊
 
 新年おめでとうございます。
 昇天の気勢を内包して「龍」の年が歩みをはじめました。
 会員の皆様には,三学期という年度の変わり目を前にして,新しい年への希望を胸に来る年の構想を練り,ファイトをもって日々を送っていることと思います。
 この時期の在り方の如何は,次年度の姿を決定し,バンドの将来を約束してくれるもので,或る意味では一年のうちで最も重要な時期であると思います。
 急がず,休まず,練習のパターンを確立し,音を正しく把握し,音楽の流れを体で学ぶ機会としてとらえたいものです。初心者の多くなりそうなパートはどこか,大いに生かしたいパートはどこか,部内の組織はどうするか,等々,今年度を充分反省,検討して当たりたいものです。 然し,バンド活動を取り巻く諸条件は決して「バラ色」ではありません。取れるもの,取れないもの,条件がそろえばできるもの等をじっくり見据え,自分のバンド活動にとって,よりベターな在り方を模索するのもこの時期であると思います。
 Rom ist nicht in einen Tag erwelt werden.という言葉はよく耳にするが,地中海世界を征服し巨大な帝国を創造することのできたローマも,決して「いつの間にかそうなった」のではないことを考え,年度のスタートに直結するこの時期を大切に考え,確かな足取りで歩いていただくことを念願しております。
 
 1999年度 第31回栃木県アンサンブルコンテストの結果
 
《小学校部門》
  金賞 宇都宮市立清原東小学校 金管6  宇都宮市立五代小学校A 金管6
     宇都宮市立五代小学校B 金管6  宇都宮市立昭和小学校 金管8
     作新学院小学部 金管8     (全団体東関東大会推薦)
 
  銀賞 栃木市立大宮北小学校 打楽器5  宇都宮市立姿川第一小学校 Cl3
     宇都宮市立清原東小学校 金管8  真岡市立真岡小学校 管打楽器8
 
《中学校部門》
  金賞 茂木町立逆川中学校 打楽器8   宇都宮市立宮の原中学校 Cl4
     茂木町立逆川中学校 Sax 4    宇都宮市立陽西中学校 Sax4
     益子町立益子中学校 Sax 4    宇都宮市立宮の原中学校 Sax 4
     鹿沼市立西中学校 木管5     益子町立益子中学校 ユーフォ・チューバ4
     宇都宮市立陽西中学校 金管打楽器7 (以上東関東大会推薦)
     石橋町立石橋中学校 打楽器6   宇都宮市立清原中学校 Cl3
     宇都宮市立雀宮中学校 Cl5    宇都宮市立一条中学校 Sax 4
     宇都宮市立豊郷中学校 金・木・打楽器8
 
  銀賞 宇都宮市立雀宮中学校 打楽器5  宇都宮市立陽東中学校 Fl3
     宇都宮市立鬼怒中学校 Cl 3    宇都宮市立陽北中学校 Cl 4
     小山市立小山城南中学校 Cl 4   小山市立小山第三中学校 Cl 4
     矢板市立矢板中学校 Cl 4     石橋町立石橋中学校 Cl 5
     宇都宮市立泉ヶ丘中学校 Cl 5   宇都宮市立陽北中学校 Sax 4
     真岡市立真岡東中学校 Sax 4   宇都宮市立陽東中学校 Sax 4
     今市市立豊岡中学校 木管4    藤岡町立藤岡第一中学校 木管7
     今市市立今市中学校 木管打楽器8 宇都宮市立泉ヶ丘中学校 木管金管6
     宇都宮市立鬼怒中学校 金管4   小山市立小山城南中学校 金管5
     今市市立大沢中学校 金管6    宇都宮市立若松原中学校 金管6
     今市市立今市中学校 金管打楽器7
 
《高等学校部門》
  金賞 栃木県立今市高校 打楽器6    栃木県立宇都宮南高校 打楽器6
     栃木県立今市高校 Fl 4      栃木県立真岡女子高校 Fl 5
     栃木県立宇都宮北高校 Cl 8    栃木県立宇都宮北高校 Sax 8
     作新学院高等部 金管6       栃木県立真岡女子高校 金管8
     栃木県立宇都宮中央女子高校 管弦打楽器8 (以上東関東大会推薦)
     作新学院高等部 木管5
 
  銀賞 栃木県立宇都宮東高校 打楽器4  栃木県立茂木高校 打楽器5
     栃木県立宇都宮中央女子高校 弦打楽器5
     栃木県立真岡高校 Cl 4      栃木県立益子高校 Cl 4
     栃木県立宇都宮南高校 Sax 4   栃木県立真岡高校 Sax 4
     足利工大附属高校 木管8     栃木県立石橋高校 金管7
     足利工大附属高校 金管8
 
《大学部門》
  金賞 宇都宮大学管弦楽団ブラスセクション Fl 4
     國學院大學栃木短大室内楽研究会 金管打楽器8 (以上東関東大会推薦)
     宇都宮大学管弦楽団ブラスセクション 金管8
 
  銀賞 足利工業大学 Cl 4      白鴎大学ウインドオーケストラ 金管5
 
《一般部門》
  金賞 宇都宮北高校吹奏楽部OB・OG 打楽器7 宇都宮ウインドクルー Fl 4
     アンサンブルヴェリテ Cl 4   大田原市民吹奏楽団 Tb 3
     宇都宮音楽集団 Sax 4   作新楽音会 Sax 4 (以上東関東大会推薦)     小山市交響吹奏楽団 打楽器4
 
  銀賞 「ちょんまげ」カルテット Sax 4  宇都宮ウインドクルー Sax 4
     バス・ブレーザー ユーフォ・チューバ4  アンサンブルギルド(星組) 金管6
     宇都宮北高校吹奏楽部OB・OG 金管7
 
 
 
 第5回 東関東アンサンブルコンテスト 栃木県勢の結果
                 (2000.1.23)
 
   祝   全日本アンサンブルコンテスト出場
   益子町立益子中学校・作新楽音会
 
《小学校部門》 (全国大会はありません)
  金賞 宇都宮市立五代小学校A 金管六重奏 
     宇都宮市立清原東小学校 金管六重奏
 
  銀賞 宇都宮市立五代小学校B 金管六重奏  作新学院小学部 金管八重奏
 
  銅賞 宇都宮市立昭和小学校 金管八重奏
 
《中学校部門》
  金賞 益子町立益子中学校 サクソフォン四重奏  (全国大会推薦)
  銀賞 茂木町立逆川中学校 サクソフォン四重奏
     宇都宮市立宮の原中学校 サクソフォン四重奏
     宇都宮市立陽西中学校 サクソフォン四重奏
  銅賞 茂木町立逆川中学校 打楽器八重奏
     宇都宮市立宮の原中学校 クラリネット四重奏
     鹿沼市立西中学校 木管五重奏
     益子町立益子中学校 ユーフォニアム・チューバ四重奏
     宇都宮市立陽西中学校 金管・打楽器七重奏
 
《高等学校部門》
  金賞 県立宇都宮南高等学校 打楽器六重奏
     県立宇都宮北高等学校 サクソフォン八重奏
  銀賞 県立今市高等学校 打楽器六重奏
     県立今市高等学校 フルート四重奏
     県立宇都宮北高等学校 クラリネット八重奏
     作新学院高等部 金管八重奏
 
  銅賞 県立真岡女子高等学校 フルート五重奏
     県立真岡女子高等学校 金管八重奏
     県立宇都宮中央女子高等学校 管・弦・打楽器八重奏
 
《大学部門》
  銅賞 宇都宮大学管弦楽団ブラスセクション フルート四重奏
     國學院大學栃木短期大學室内楽研究会 管・打楽器八重奏
 
《一般部門》
  金賞 作新楽音会 サクソフォン四重奏  (全国大会推薦)
 
  銀賞 宇都宮北高等学校吹奏楽部OB・OG 打楽器七重奏
     アンサンブル・ヴェリテ クラリネット四重奏
 
  銅賞 宇都宮ウインドクルー フルート四重奏
     宇都宮音楽集団 サクソフォン四重奏
     大田原市民吹奏楽団 トロンボーン三重奏
 
 
        以上 詳しくは栃木県吹奏楽連盟ホームページにアクセスして下さい。
 
       http://www.fukuichi.org/tochisuiren/
 
 

     吹奏楽Q&A 後編

  このコーナーは,前回の吹奏太郎第12号に掲載された吹奏楽活動全般にわたっての
 質問に寄せていただいたご意見です。ご協力いただいたのは次の先生方です。
 
      吹奏楽連盟顧問     丸山 雄史先生 ま)
     小山市立絹中学校長   大塩 宗里先生 お)
     石橋町立石橋中学校長  藤尾  裕先生 
     藤岡町立三鴨小学校教頭 森下  尚先生 
 
限られた時間の中で,どのように能率よく指導にあたったらよいでしょうか。
 
 ・まず年間の行事計画をたてたらいかがでしょう。4・5月の新入生歓迎会,6・7  月のフェスティバル,7・8月のコンクール,9・10月の文化祭,演奏会など。
  そうすれば,今やらなければならないことが見えてきます。特に大切なのは,11月〜  3月までのシーズンオフといわれる時期にどのような練習をするかということだと思  います。そして日ごろの限られた時間の中でも,(たとえば1週間の練習内容を決め  て)今日はバンドブックのここの部分とか,Bbの音階とマーチとか,Cの音階とポ  ピュラーとか,計画性をもって練習をすればレベルは確実に向上していきます。(ま)  
 ・目的をもって指導していくことが大切だと思います。あれもこれも指導しようと欲  張るといけないと思います。例えば今週は各パートリーダーを個人レッスンしようと  か,今週はクラリネットパートをとか,指導することの内容を吟味する必要がありま  す。指導者の中には,パート練習や個人練習をほっといて(子どもに任せっきり),  合奏ばかり見たがる方がいますがそれは違うと思います。個人レッスンをするとか,  パートを指導することを通して子どもたちの能力を引き出すことができるし,生徒と  の人間関係を深めることもできます。そのことが必ず後々に顕れてきます。(も)
 
 ・きちんとした計画をたてることが最良。ただし,先生がたてる計画では守れません。  まず役員会議で原案を作り,全体会でそれを更に検討し,自分たちの部活として実行  しようとする意欲を植えつけることです。(お)
 
 ・早くから練習室に行くしかありません。インスタントには指導はできません。着実  に練習を積み重ねることが必要です。ある程度バンドのカラーがでれば,その道のベ  テランならある程度の進歩はありますが。(ふ)
 
勉強の機会がほしいのですが。
 
 ・勉強の機会は待っていてはやってきません。指導者も主体的に学習していく姿勢が
  なくてはいけないと思います。指導者も何か楽器に限らず,自身の音楽活動が大切で  しょう。大学を出ただけで,その後音楽の勉強をしていない指導者が多いような気が  します。例えば,自分で未知の楽器に挑戦することで子どもたちの気持ちが理解でき  ることもあると思います。上達するのは大変であることも。思うように演奏できなけ  ればできない子どもの気持ちを察することもできるでしょう。そうすれば具体的な指  導をしてあげることも可能だと思います。
  吹奏楽の場合,いろいろな研修会がたくさんあると思います。(も)
 
 ・人によって考えは違いますが,私はその気になればいくらでも勉強の機会はあると  考えています。高額を支払っての講師もよいが,まずは吹奏楽をやっている仲間同志  の教え合いでしょう。そして地区の吹連に図って講師を呼べば,幾分負担も軽くなり  ます。(お)
 
 ・県内でも各地でたくさんのコンサートが開かれていますから,できるだけ足を運ん  で聴きにいくことだと思います。また日頃活動をしている学校にコンタクトをとって  見学や指導をいただきに行くことです。遠慮しないで下さい。今年で,小・中・高校  の全国大会出場の団体ができ,本県のレベルも向上してますのでね。とても参考にな  ると思いますし,皆さん親切に教えてくださいますよ。(ま)
 
 ・いろいろな所で講習会は開かれていますので,バンドジャーナル等吹奏楽の雑誌な  どで調べてみるのも一考かと。(ふ)
 
パート,セクションの全体練習をどのように工夫したらよいのでしょうか。
 
 ・パートリーダーの育成。教則本の利用。教師によるチェック法の工夫。
  雰囲気としては,子ども一人一人がやらされている感覚ではなく,自主的にやってい  るという方向へ,つまり,一人一人の意見を隔てなく聞いてやること。(お)
 
 ・パート練習やセクション練習が意外と曲の練習に偏っていないでしょうか。音楽の  要素はよく見れば,リズム,メロディー,ハーモニー,音階や分散和音等で構成され  ていることが多いでしょう。その為にも,そのような基礎的なことをしっかりとレッ  スンしてあげてほしいと思います。リズム一つをとっても,子ども達一人一人の感じ  方は違っています。そうした違いを統一していくことが,気持ちのよいアンサンブル  につながると思います。よく「整理しなさい」といわれますが,そういうことではな  いでしょうか。そのことを合奏では気がつきにくいので,パートやセクションで指導  して整理していけばよいと思います。(も)
 
 ・パートやセクションで週に1〜2度は必ず集まれるという時間を決めさせてやらせ  ることでしょうね。パート練習の主なことは,音色の統一とバランスでしょうね。(ま)
 
楽器のバランス,音色等,専門ではないので指導が難しいのです。
 
 ・得意な先生はほとんどいません。指導者の好き嫌いでやっているようなもの。自分  の感覚に自信を持って指導してください。上手なバンドといわれるバンドの演奏を聴  いて勉強しましょう。生徒をつれて,関東大会や全国大会の演奏を聴きにいきましょ う。(お)
 
 ・専門ではないということを言い訳にしていることのほうが問題です。       ・指導者が耳を鍛えることが大切です。これは本を読んでも身に付きませんが,諸文  献を参考にしながら,指導者自身が能力を高める以外はないでしょう。
 ・ピラミッド理論をベースにして,楽器間の溶け合いや曲のそれぞれの場面において
  ニュアンスをつけられるとよいと思います。
 ・スコアを見ながらいろいろな曲をCD等で研究することは収穫があると思います。
                                     (も)
 ・まず音色を知ることだと思いますよ。絵画でも「何色と何色を混ぜ合わせたら,何  色になるということは基本だと思いますから。楽器のバランスは3Dバンドブックの  6ページを参考にされたらいかがでしょう。曲の中では,メロディーラインと伴奏お  よびハーモニーの音の重なり(市販の曲は一般的なものになっており,学校では生徒  の人数によって異なりますから)をよく調べることです。また生徒によっては,大き  な音の出る生徒と出ない生徒がいますからね。そして最終的には,自分のバンドの一  番よい響きのフォルテシモを決めたら,次に一番よい響きのピアニシモを決めること  でしょうね。
 
 ・「習うより慣れろ」少々お金がかかるかもしれませんが,自分のバンドにベテラン  の指導者を招き,その指導や音の取り方,ハーモニーの取り方など,その先生から盗
 
  みとるしかありません。ある程度自信も必要ですよ。(ふ)
 
なかなか練習時間がとれません。
 
 ・とれる時間を有効に使いましょう。それには指導者が生徒より前に部室へ行って,
  準備を整えておくのも方法の一つ。(お)
 
 ・時間がないのではなく,時間を作る工夫が足りないのではないでしょうか。
  また,この場合,時間が何の時間なのか分かりませんが,個人練習なのか,パート練  習なのか,はたまた合奏練習なのか。練習の中身によっては,工夫次第でいくらでも  練習時間は確保できると思います。要は効率的に計画的に練習時間と練習内容を立て  ることです。丼勘定的な練習が一番よくないと思います。(も)
 
 ・これはどの学校,団体でも同じだと思います。20分でも30分でもとれたらこの  中でできることを考えたらいかがでしょうか。たとえば音階とロングトーンを組み合  わせてみたり,コラールやマーチを演奏するのもよいでしょうね。あまりチューニン  グにこだわらずにね。要はみんなで心を一つにすることが大切なのですから。指導者  が練習時間(たとえば職員会議や出張などで)がとれないときには,部長副部長によ  く指示しておき,練習の時のテープやビデオを撮影させておくこともよいでしょう。  カセットテープなら車ででも聞けますし,ビデオなら空き時間に見たり家庭でも見ら  れますから。(ま)
 
家庭との両立が難しい。
 
 ・これはとても難しいことだと思います。家庭内でよく話し合い理解していただくほ  かありません。(ま)
 
 ・指導者が一家の主婦であれば,完全な両立はできません。それは誰しもが認めるこ  とで,許される時間をより有効に使う工夫をしましょう。(お)
 
 ・家庭は大切です。家庭の理解と協力がないと難しいですね。できる範囲でよいと思  いますが,時間は有限ですので,その中でしっかり指導してほしいと思います。
  また,家庭があるからと言い訳するほうが問題です。誰だって家庭はあるのです。
  とかく部活動に対して消極的な指導者ほど家庭を言い訳にするような気がしますがい  かがでしょうか。(も)
 
指揮の仕方に悩んでいます。
 
 ・指揮法の基本はきちんとしたほうがよいと思いますが,曲の分析をしっかりするこ  とも大切でしょう。よく曲を理解せずに指揮をしている指導者が多いと思います。
 また,子どもたちの演奏と指導者の指揮が合っていない場合が多く見られます。つま り指揮を見ていると普段の指導の様子が見えてしまうということです。(も)
 
 ・運動に,得手不得手があるように,指揮もそうだと思います。私も不得手の一人で
  す。そこで指揮法の本から学んだ二つだけを実践してきました。拍の頭,つまり点を  明確にすることとテンポです。基本を身につけて自分の指揮に励んでください。(お)
 ・指揮法のビデオは出ています。それより基本を忠実に振ることかな。有名な学校の  バンドでも,結構自己流で振る方もいらっしゃいます。私も,全国大会で間の取り方  で指摘されたことはありますが,その程度です。(ふ)
 
 ・姿,格好については,鏡やビデオに指揮している姿を映してみることです。
  指揮の動作については,まず基本(教科書に載っているものでよい)をしっかり身に  つけることです。実際に曲を振るときは,まずその曲を暗記(もちろんフォルテ,ピ  アノをはじめどのパートがメロディーか,リズムセクションはどのような動きをして  いるか,低音部はどのようなことを吹いているかなど)することです。そしてそのと  き大切な部分を演奏している方向に向かって指示を与えたり,動きをしてやることで  す。その際くれぐれも自分の体の上下運動や左右のぶれは,できるだけ避けるとよい  でしょうね。(ま)
 
コンクールの曲は,どのように決めたらよいのでしょうか。
 
 ・まずバランスよい編成(少ない人数でも)になっているかということと編成にあっ  た曲を選ぶことですね。次にパートの中でどの楽器(生徒)が,技術的によいかでし  ょう。たとえばトランペットパートが,5線上のソまでしか出ないのに,それより高  い音のある曲(特に大切なメロディーがあったりした場合)を選んでそのうち出るだ  ろうと思っていたら,とうとうコンクールまでだめだったという話はよく聞きますね。  パーカッションも編成の中でうまくやりくりができるかということも大切ですね。                                    (ま)
 ・これは好き好きですので,自分が気に入った曲とか,自分のバンドに合った難易度  とか,今流行している曲はどんなものがあるか,等,情報を収集するしかありません。
                                   (ふ)
 
 ・何よりも自分たちのバンドの実力を知ることです。強いパート,弱いパートを把握  して,強いパートが実力を発揮できる楽曲を選ぶといいかも。(コンクールであれば  これも一つの戦術)平素から,より多くの演奏を聴いておくことは原則。(お)
 
 ・長い期間に渡って練習するので,そのことに耐えられるような選曲でありたい。
 ・選曲した曲からいろいろと勉強になる曲。
 ・クラシック曲は長い期間に渡って演奏されてきたということは,その意味では力が  あり,やりがいのある曲が多いと思います。
 ・オリジナル曲を選択する場合は,CD等で聴いてよかったというだけでなく,実際  にスコアを見て自分たちのバンドに合っているのか,やりがいのある曲か指導者がし  っかり見極める必要があると思います。子どもたちがやりたいと言ったからといって
  取り上げる指導者がいますが,いかがなものでしょうか。指導者としての見識も必要  でしょう。
 ・オリジナル曲でなかには,効果をねらったような曲があり,純粋に音楽的かどうか  疑問の曲もあります。またやたらと複合和音を使用し整理する上で難しい曲もありま  す。下手すると子どもたちの音楽への興味関心を損ねるだけでなく,耳を壊してしま  うような曲もあるのでよく検討してから取り組んだ方がよい場合があります。(も)
 
1年生の楽器の決め方は,どのようにしたらよいのでしょうか。
 
 ・ピッコロ・フルート・金管楽器は,歯並びのよい人。それ以外が木管楽器か打楽器。 (もちろん木管楽器や打楽器でも歯並びのよい人はかまいませんよ。)        ピッコロ・フルート・ホルン・トロンボーンには,ピアノを習っている生徒は,い  いですね。(どのパートでもいいんですが。)
  打楽器は,特に研究熱心な生徒を選びたいですね。  (ま)
 
 ・カリスマ的顧問になれれば一番いいが,そうもいかない。
  1 楽器を購入してから入部することのないよう,小学生時代から話しておく。
  2 まず希望楽器を聞いてみる。(第1から第3まで必ず)         
  3 必要パート人数を知らせると同時に,人と楽器の相性を話す。
  4 希望数が多ければテストもいいが,生徒の心情を十分に汲んでやる。(お)
 
 ・基本的には希望する楽器がよいと思いますが,その子の能力に合った楽器選定も必  要でしょう。私ははじめの1ヶ月は子どもの能力を見極める期間としていろいろとテ  スト(リズム感,歌唱力,ハーモニー感,協力性はどうか等)を繰り返します。(も)
 
 ・本来なら個々に合った(唇・歯並び・体格・性格・性別)等がありますが。それよ  りも,自分のバンドに何が欠け,何を補充し,どんなサウンドを求めるか,また,残  っている楽器は何かを洗い出し,選択させていきました。(ふ)
 
練習意欲のない生徒の気持ちを変えていくにはどうするか。
 
 ・これはわりと我々指導者の心が映し出される。やる気はまず自分から。(ふ)
 
 ・指導よりは誘う態度,何かを認めてやること。
  1 さらっと出した意見をとり上げてやる。耳を傾けてやる。
  2 声をかける。仕事を一緒にやる。
  3 一人一役もよい。  (お)
 
 ・練習意欲がわかない原因は何でしょうか。また原因の原因は何か。
  その生徒と部活動のあり方に問題はないのか。
  その生徒と指導者の問題か。
  その生徒の部活動における人間関係か。
  その生徒の個人的問題か。
  部活動のあり方そのものに問題はないか。 (も)
 
 ・好きな曲を選ばせて吹かせてはどうでしょうか。またソロの部分を吹いたら,ほめ  てやることでしょうね。(ま)
 
ほかの教室に音がもれてしまう。
 
 ・ほかの教室にもれることは,よいことだと思います。吹奏楽部ががんばっていると  いうことをPRすることになります。私は音楽室以外の教室をできるだけパート練習  用に借用して,使用する前よりきれいに整頓して返すことで,周りの理解と信用を得  るようにしてきました。他の職員の理解と協力を得ないと活動をスムーズにしていく  のは難しい。日頃の人間関係が大切です。(も)
 
 ・これもどこの学校でも悩んでいる所ではないのでしょうか。でも,授業中ではなく
  その他の時間でやるので,他の教室は気にしないでよいのではないでしょうか。もし  気になるのでしたら,校長先生を通して行政の方へ訴えないと解決は無理でしょう。 (完全防音にすると冷暖房を完備しないとなりません。)(ふ)
 
 ・どうしようもないこと。音を小さくするわけにはいかないから,練習場所を他に探  すか,皆さんの理解を得るよう説得ですね。(お)
 
 ・あまりこの意味が分かりませんが,他の教室に音がもれるほど大きな音が出たら最  高ですね。思い切り吹かせることでしょう。(ま)
 
いろいろな係(競技)をしているので,全員が揃うことがなかなかできない。
 (特に小学校)
 
 ・係の会があってほとんど練習に参加できないという児童はよくいますね。集まった  中での曲の練習や曲の中の部分練習をして,全体的にバランス(1週間とか1ヶ月と  かのトータルで)をみながら,レベルアップを図るようにしたらいかがでしょう。
                                     (ま)
 ・全員が揃わないことをむしろよい方に解釈して,練習に参加している子どもを対象  に個人レッスンを徹底する絶好の機会と捉えてみるとよいと思います。合奏ばかりで  はまとまりません。参加できなかった子どもには,後日同じようにレッスンしてあげ  ることは言うまでもありません。(も)
 
 ・これも仕方ありません。今までの経験からは,吹奏楽団員は一つの係として認めて  もらい,他の係とダブらないようにさせることと,競技の中でも吹奏楽の出番を作る  ことです。ただし小規模では無理だと思います。(ふ)
 
 ・一人の人間が同時間帯でやれることは決まっていますから,相手と取り合いをして  しまっては児童が可哀相ですね。職員会議等ではっきりと活動時間帯を決め,納得の  上で行うことが一番でしょう。(お)
 
男子部員がいない。運動部礼賛の傾向がある。
 
 ・そんなこともありません。今も昔も,人気のある部,華やかな部,目立つ部,活躍  する部等には人気があり,男子も入部してきます。しっかりと活動のレベルをあげる  ことも忘れずに。(ふ)
 
 ・中学校なら小学校との連携を図り,年に1回は小学校で演奏する等のPRも大切で  す。小学校で吹奏楽部がある場合には,時々は(中学校の)指導者が生徒と一緒に行  って交流を図るとか,演奏会を小学校で行うなどPRする必要もあります。吹奏楽の  素晴らしさをPRする努力が男子部員獲得の機会を増やすと思います。黙っていても  入ってくるなら苦労はありません。(も)
 
 ・ある部分での気運の盛り上がりの歯止めは非常に困難です。その気運の中に思い切  って飛び込んではいかがですか。つまり文化部であっても練習メニューの中に運動的  なものを取り入れ,積極的に室外に出たり,居がいのある部活の工夫をすることです。
                                    (お)
 
 ・男子部員がいなくても,すばらしい演奏をしている学校・団体はたくさんあります。 男子も女子も体力は同じです。かえって音楽づくりには,女子の方が早いですよ。(ま)
 
個人で持っている楽器と学校の楽器(古いもの)を使っているので差がでてしまう。
 
 ・当然のこととして受け入れる他ありません。といっても高価な楽器を購入させるの  も勧めづらいことですので,「小遣いの無駄遣いを極力押さえ,楽器を買う意欲を親  に示しなさい。」ということくらいでしょうか。(お)
 
 ・程度を見なければ何ともいえませんが,一般的にはそうかもしれません。しかし要  は,音色についていかに新しいものと古いもの,およびメーカーの違うものを近づけ  るかということだと思います。練習の中で克服することでしょうね。(ま)
 
 ・そんなに差がでるとは思いません。気持ちで差がでているのではないでしょうか。
  差がでるのはある程度技術が高まってきたときではないでしょうか。古くても使いよ  うだと思います。故障している場合は別ですが。(も)
 
 ・これも仕方がありませんね。それは全部新しい楽器なら解決はつくのですが,そう  するには,学校・行政の理解を得るのが先です。少々政治屋にならなくてはいけない  こともありますが黙っていても楽器は新しくはなりません。(ふ)
 
お金がない。楽器が買えない。楽器が直せない。
 
 ・これも上と同じですね。ただし,父母の会などに相談するのも一方法かもしれませ  ん。(ふ)
 
 ・お金はどこでも難題です。後援会(育成会)組織があるとよいのですが,学校や市  町村行政との折衝も必要でしょう。年度末の補正予算時に校長(教頭)等に相談して  みてはいかがでしょうか。
 ・楽器修理はある程度できるようにしておくとよいでしょう。できることはやるよう  に努力することが大切です。何でもリペアマンに任せっきりなのは感心しません。簡  単な修理法はリペアマンに聞いて修理できるように勉強することも必要です。
 ・できるだけ,外部からの演奏依頼に応えることでバンドの存在を校外にPRするこ  とも必要です。そうした折りに多少の謝礼をいただけることもあるでしょう。そうし  た積み重ねが周りの信用を得て多少なりとも現金収入につながります。
 ・楽器がない場合に,買うことは難しいですが,眠っている楽器を探すことは可能で  す。結構,他校で眠っている楽器がある場合があります。借用するのもよいと思いま  す。但し,きちんとした手続きを踏んで。指導者どうしが互いに知っているからとい  ってなあなあで借用しないこと。後でトラブルになることもあり得ます。(も)
 
 ・教頭,校長に直談判です。まず子どもたちのやる気を大切にしたいこと,教育活動  に支障をきたしていること等を全面に出すことです。ボロ楽器集団のまま,地域へど  んどん出ることです。(お)
 
 ・永遠の課題ですね。まず,年間予算を組むことでしょう。そして学校の各クラブ,  部活動に対する活動費用の分配を少しでも多くしてもらうことと,部員の部費(年間  予算を組んで)を生徒と保護者に明示して活動できるよう協力を得ることですね。
  例 宇都宮市内のある小学校では,吹奏楽部は学校のクラブからはずされ,スポーツ   少年団に組み入れられたため,学校からの「お金も,先生の吹奏楽部の指導も一   切ありません」が,父母の会が年間予算を組んで父母に協力を求め,満2年6ヶ   月で「チューバ,ホルン,ユーフォニウム,グロッケン,ウインドチャイム」な   ど90万円位の楽器の購入や指導者の謝礼をしていますね。スポーツ少年団から   は,4年に1回,10万円の助成しかありません。多分今後父母の熱意がなけれ   ば解散になるでしょう。(ま)
 
保護者との関わりはどのようにしたらよいでしょう。
 
 ・生徒指導の最良の策は,親と仲良くなることです。親の気持ちを察しながら,教師  側から近付くことです。手伝ってもらうではなく,招待する気持ちで接することかな。
                                    (お)
 ・どんな意味かは分かりませんが,自分のやりたいように,方向性や,バンドカラー
  そして指導者の意志等,しっかりとした意見をたえず持つことも必要です。ただし,  自己をあまり高価に売り込まないことです。(ふ)
 
 ・まず練習状況や各種の演奏会を見てもらうことです。その中で現在やっていること  や今後の推移について話をし,運営面について理解や協力をお願いすること。また楽  器や消耗品の購入についてなど予算上のことや指導上のことで悩んでいることや希望  を話す。要は,日頃のコミュニケーションが大切なのです。
  「うちの子どもは,成績が落ちたので吹奏楽部をやめさせていただきます。」という  話はよく聞きますね。とても残念なことです。(ま)
 
 ・吹奏楽部に子どもを預けておくと結果として安心だということを保護者が抱くよう  な活動をすることが大切でしょう。
 ・保護者会の折りには,保護者のために演奏会を開くとか,実際に楽器にさわっても  らって,理解を深めることも大切でしょう。
 ・活動の様子を部活動通信として発行するのもよいでしょう。
 ・活動がコンクール至上主義にならないようにすることも大切です。普段の健全な練  習活動が子どもたちのよい思い出づくりにつながるのであって,そうして音楽の喜び  や素晴らしさを実感できるのであると思います。それが生涯に渡って音楽を愛好して  いくことにつながっていくと思います。ですから,子どもたちが卒業後どれだけ音楽  を愛好しているかが,指導の成果になるのではないでしょうか。そうでない場合は, 「音楽はもうたくさん」ということになってしまうのではないでしょうか。それではあ  まりにも寂しく,情けないと思います。
 ・保護者を大切にすることが,部員獲得にもつながります。「あの学校の吹奏楽部に  は子どもを入れたくない」というような噂がたつとその後しばらくは立ち直れません。  噂や評判は怖いですよ。その為にも健全な活動を行ってほしいと思います。そして指  導者はよい思い出を子どもたちが残せるように努力してほしいと思います。その為に  高い給料が支払われているのです。(も)
 

 《 編集後記
  今年度も締めくくりです。今日はリーダー講習会,および吹奏楽クリニック,来年  度への準備を実感します。今号では,日頃の悩みに経験豊かな先生方から親身になっ  て,また子どもたちの為に厳しく,温かいご指導をいただきました。この場をお借り  して心より感謝申し上げますとともに先生方のご意見がそのまま伝わっていただけれ  ば幸いです。発行に当たり,手塚 豊理事長先生はじめ,たくさんの皆様にご協力を  いただき,吹奏楽連盟の人の和を実感致しましたことを申し添えます。 

 


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下都賀・小山支部 広報委員  野木中学校 濱口 美幸 石橋中学校 坂本 美保